by manamana
12. July 2009 15:02
以前、明石天文台の事を書いたら、何故か結構なアクセスがあります。
あまりにも内容がないので、Map API の練習を兼ねて、測地系誤差の具体例を示します。
日本の地図業界において、メジャーな測地系は 「日本測地系」と 「世界測地系」があります。
この話は Web の地図サービスでも続いていて、
日本測地系: Yahoo, livedoor, マピオン, MapFan
世界測地系: Google, 国土地理院
という具合に、使用する測地系に違いが出ています。
2002年に、「これから世界測地系で行くぞ」という法律が定められたので、国土地理院は世界測地系です。
しかし、実際に出回っている地図はまだ日本測地系が多い様です。
日本測地系と、世界測地系は、ちょっとした変換で大体合致するようになります。
Web の地図サービスでは座標変換用のAPIが備わっているので、開発者は適宜それを組み合わせています。
住所のない場所では測地系を合わせておく事が非常に重要です。
具体的に、北緯34.648度, 東経135.0度の地点を見てみましょう。
Google Map での表示です。
Yahoo Map での表示です。
どちらの表示も、明石天文台は東経135度線に建っていません。
明石天文台は、天体観測による135度線上に建設されたのがその理由です。
地図ソフトは、以前はPCソフトの定番でしたが、現在ではWebサービスの代表格になっています。
Web の地図サービスを使う場合、ユーザー登録が必要な場合が殆どですが、
先月から Google はその制限を取り払い、(ほぼ)自由に API を解放してしまいました。
驚くことに、ジオコードと呼ばれる住所->座標の変換も無料で使うことが出来ます。
これらの API を使うと面白い事が沢山できそうですね。
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