by manamana
4. 3月 2013 06:00
PowerShell には WMI を操作するため幾つかのコマンドレットが用意されています。
WMI(=Windows Management Instrumentation)は OS の管理基盤です。
アプリケーションやプロセスの一覧を取得したり削除したりできますが、GUIからそれを意識する事はありません。
Get-WmiObject を使って、XP32というPCにインストールされたアプリの一覧を得るには次のようにします
> Get-WmiObject -ComputerName XP32 -class win32_product -Credetial $c
※$c には認証情報が代入されている
でもこれ、大抵の場合 FireWall で弾かれます。
WMIはRPCの動的ポートを利用しますが、今時のFireWallはRPCの動的ポートからの侵入を許してくれません。
※レジストリを弄ればOKです
こんな時でも WimRM の環境が整っていれば大丈夫です。
> Invoke-Command -ComputerName XP32 -Credential $c { Get-WmiObject -class win32_product }
Invoke-Command を利用して、Get-WmiObject をリモート実行すれば良いだけです。
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PowerShell
by manamana
3. 3月 2013 01:00
Windows 8/Server 2012 に搭載される Hyper-V 3.0 には、PowerShell モジュールが付属しています。
これを利用すると、Hyper-V マネージャー無しに仮想マシンを制御することが出来て便利です。
Hyper-V Cmdlets in Windows PowerShell
複数の仮想マシンを「同時」起動したり、Windows Updateを一斉に実行すると極端に性能が低下します。
これは HDD のランダムアクセス性能が低いのが原因で、SSD上の仮想マシンだとそれ程気になりません。
しかし、仮想マシンを SSD 上に用意できる環境は少数であり、管理者は苦労していると思います。
VMWare には仮想マシンを「順次」起動させる機能があるようですが、Hyper-V には存在しません。
そこで、 先日公開した Excel PowerShel Tool の応用として Hyper-V を管理する環境を作ってみました。
これを使えば、仮想マシンの一覧に対して以下の機能が使えます。
- 状態 仮想マシンの状態を取得する
- 起動 仮想マシンを起動する
- 保存 仮想マシンを保存する
- スナップショット 仮想マシンのスナップショットを作る
- シャットダウン 仮想マシンを終了する
- 更新 Windows Update を実行する
1~5は、Hyper-V用のコマンドレットを使って実現しています。
2の起動に関しては少し工夫をしていて、ハートビートが確認できるまで待機します。
これにより、仮想マシンの順次起動のタイミングを取っています。
その他は単純にコマンドレットを使うだけですが、完了するまで待機されるので順次実行に問題はありません。
6は PsTools に含まれる PsExec を用いて実現しています。
PsTools (Technet)
実際には PsExec により、仮想マシン上に予め配置してある Windows Update 用のスクリプト "Run-WinUpdate.ps1" を実行します。
これには次の記事が非常に役に立ちます。
更新プログラムを検索、ダウンロード、およびインストールする方法はありますか (Hey, Scripting Guy!)
普通に考えれば、PowerShell のリモートセッションでスクリプトを実行するところですが、
リモートからでは「管理者として実行」するのが困難です。
dcomcnfg で設定できると思ったのですが…挫折しました。
PsExec の -s オプションを使えばリモートからでも 「管理者として実行」 できるのでこれを採用しましたが、
PsExec はパスワード部分が平文で流れる等のセキュリティ的な問題もあるので、使用時には注意が必要です。
"Run-WinUpdate.ps1" は再起動まではサポートしていません。必要な場合は、手動で再起動してください。
※もちろん、シャットダウン&起動はExcel上から行えます
使い方は、画面を見れば分かると思います。
HyperVTable に必要な情報を記述し、スクリプトとして "Act-Hyper-V.ps1" を呼び出します。
複数の仮想マシンをバッチ的処理してくれるので、Windows Update の日には活躍してくれるでしょう。
実際の使用に関しては、スクリプト内のファイルパスを調節してください。
ここでは、PsExec.exe をパスの通った場所に配置し、
"Run-WinUpdate.ps1" は 各仮想マシンの C:\PSScripts\WindowsUpdate に配置している事が前提です。
また、Excel を「管理者として実行」しないと動かないので注意してください。
↓↓↓ ダウンロード
Act-Hyper-V.zip (13.56 kb)
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Hyper-V | PowerShell
by manamana
26. 2月 2013 03:00
Windows リモート管理(=WinRM)は、HTTP/HTTPSを使用してPCと通信する仕組みです。
PowerShell と密接に関わっていて…といいますか、Windows Management Framework の中に
PowerShell と WinRM が含まれていると説明した方が正しいかな?
Windows 管理フレームワークをインストールする (Technet)
PowerShell でセッションを張るには、予め相手PCが WinRT の通信を受けられる様に設定してやります。
そのためのコマンドが↓↓
> winrm quickconfig
大抵これで環境を整えてくれますが、ドメイン未参加の XP でハマりました。
winrm コマンドで状態を把握しようにも尽く「アクセスが拒否されました」状態です。
Vista以降なら、ドメイン未参加でも普通に通るコマンドなんですけどね…
←Vista
アクセス拒否なのだから、セキュリティポリシーが怪しいと考えて調べてみました。
結果、犯人は↓↓でした。
クラッシクにすることで無事に WinRM の環境が整い、New-PSSession が可能になりました。
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PowerShell | Server
by manamana
24. 2月 2013 23:00
PowerShell の開発者には広く知られている PowerGUI のアップデートをしてみました。
※最近は標準の PowerShell ISE を使っていたので、バージョンアップに気づかなかった...orz
パッと見て気づいたのがこれ
何と! スクリプトファイルを実行ファイルにする機能が追加されているじゃないですか。
ちょっと試した所、型定義の dll を含めたりできるので十分使えそうです。
スクリプトはソースがないと何かと不便ですが、配布を考えるとこんなのもありですね。
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Development | PowerShell
by manamana
16. 1月 2013 22:15
昨年来いろいろやっていたツールがとりあえず完成したので公開してみます。
http://manamana.ddo.jp/blog/page/pstool.aspx
名前は Excel PowerShel Tool … 何のひねりもありません。
Excel から PowerShell を呼ぶための VSTO で作ったアドインです。
Excel と PowerShell の相性はとても良くて、結構便利です。
スクリプトを用意すれば、Excel がそのまま管理用 I/F になります。
PowerShell ユーザーはきっと喜んでくれる!…と思います。
※01/21 説明で使用している "new-user.ps1" のソースを追加しました。参考にして下さい
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PowerShell | VSTO