by manamana
18. 5月 2009 11:13
XP Mode を 「遅すぎる」 の一言で評価するのはあまりに説得力に欠けるので、
Windows Server 2008 R2 RC のインストールのついでに、Hyper-V 上の XP と比べてみました。
Windows Server 2008 R2 は、Windows Server 7 とも呼ばれた次期 Server OS です。
どうやら、Windows 7 と同時期にリリースされるみたいですが、
二年と経たずに Server OS が更新されるというのはちょっと勘弁して欲しい...
しかし、評価の方は上々の様子で、特に Hyper-V 2.0 に搭載される Live Migration が注目されています。
Live Migration を使えば、無停止 Server システムが普及していくかもしれません。
参考: Windows 7ベースの次期サーバーOS「Windows Server 2008 R2」を見る (Enterprise Watch)
ということで、無謀にも hp 2710p に WS08R2 を入れてみました。
インストール自体は普通に終了。認識しないデバイスも手動で何とかなるレベルです。
しかし、残念ながら今回も Tablet PC 入力パネル はサポートされていませんでした。
まぁ、タブレットPCに Server OS を入れる人は皆無だと思いますけど...
まずは、Windows XP Mode のベンチマーク(※HDBENCH)を示します。
Hyper-V の画面環境は 16bit に制限されているので、こちらも 16bit に合わせています。
統合機能OFF:
統合機能ON:
シームレスモード:
シームレスモード> 統合機能ON > 統合機能OFF の順でグラフィックスのスコアが高くなる結果でした。
体感的には逆の感じがするので、意外な結果でした。
統合機能の仕組みは定かではないのですが、リモートデスクトップの仕組みだと思っています。
描画をホストOS側で扱うはずなので、このような結果になったのかもしれません。
いずれのモードでも、2710p では youtube の再生がギリギリの状態です。
次に、WS08R2 上の Hyper-V 2.0 に XP を導入してベンチマーク結果を示します。
コア数=2
コア数=1
Hyper-V は、ゲストOSのマルチコアをサポートしています。
その効果は抜群で、youtubue の再生にも余裕が出ます。※シングルコアだとちょっと厳しいです
数値的には、2コアHyper-V > XP Mode > 1コアHyper-V なのですが、
XP Mode は全体に妙な引っかかりがあって、それが体感的な速度を遅く感じさせる気がします。
Hyper-V はで、サウンドや32bit カラーが未サポートなので多目的に使えないのが残念です。
ここで両者の長所をまとめてみます。
XP Mode の長所
・サウンド出力
・32bit カラー
・全画面表示
・シームレスモード
・USBサポート
Hyper-V の長所
・マルチコアサポート
・64bit サポート
・I/O性能
両者の長所を併せ持つ仮想環境が登場してくれると嬉しいですね。
ベンチマーク後、2710p を Win7 に戻しました。
Hyper-V 2.0 評価用の環境が欲しい所ですが、予算不足です...
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