by manamana
18. 10月 2010 15:37
先日から Server 2008 R2 上の Hyper-V 2.0 上に各種の環境を移動しているのですが、困ったことが起きました。
XP(x86)の環境が致命的に遅いのです。
ハードウェア環境は次の通りです。2年ほど前の環境ですが、徐々に強化してこんな感じになりました。
マザーボード:GA-MA78GM-S2H(rev.1.0)
CPU: AMD Phenom9600
メモリー: 8GB
グラフィックス: 780G -> HD5450
ベンチマークの定番 CrystalMark の結果(一部)を示します。
ホストはこんな感じで、まぁ普通じゃないかと・・・
仮想Vista(x64) も十分使えます。
D2D のスコアがホストより良いのは見なかったことにしますww
仮想XP(x86)のGDI値が極端に低いです。何をやるにも反応が鈍い状態です。
4コアCPUなのに、タスクマネージャーで20% CPUを消費する始末です・・・
仮想Windows Server 2003 (x86) は意外に普通に使えます
仮想XP(x64) も良好です。 HDDのスコアが高すぎなのはご愛敬でしょう。
初めは、780G の初期に有名になった 「XPがもっさり」 との関係を疑いました。
そんなはずはないと思いつつ、HD5450カードを導入しまいたが結果はほとんど変わりませんでした
(※D2D、OGLのスコアは上がりましたけど)
この現象を調べてみると、TechNet 等でいくつかの情報を得ることができました。
・古いモデルのCPUで起きる (AMD, Intel どちらでも)
・マルチCPU環境で発症する
・これはバグだけど、MS は対処してくれていない
対策としては、
・新しいCPUだと起きないみたい
・ACPIユニプロセッサPC(=1CPU)の状態で使う
・XP(x86) を諦める
確かに Intel E8400 の環境では問題なく動いています。
仮想XPを手動で ACPIユニプロセッサPC にした場合のベンチマーク結果は次の通りです。
スコアは大幅に下がりましたが、こちらの方が快適に操作できるから困ります...orz
スコアに現れない、タスクの切り替え等で何らかの障害が起きていると想像しています。
そもそも、内部構造がほとんど同じはずの Windows Server 2003 (x86) は普通に動いています。
XP(x86) の ACPI ドライバーに何らかの不具合があると思うのですが・・・
追記:
Windows 2000 でもテストをしたところ、マルチコアで極端に遅くなる現象を確認しました。
(※Hyper-V がサポートしている Windows 2000 は 1コアですが、設定すればマルチコアで動きます)
MS はワザとこうしている気がしてきました。
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Hyper-V
by manamana
8. 10月 2010 15:15
遅ればせながら、Windows Server 2008 R2 を導入しました。
仮想環境 Hyper-V も 2.0 になり、ライブマイグレーションとか機能が上がっています…試せる環境などありませんがww
Hyper-V2.0 のゲストOSに Vista x64 をいれて、既存の開発環境を丸ごと移してみました。
それなりに快適ですが、困ったことに Windows Server Backup にてエラーが出るのです。
仮想 Vista に対して、VSSによるシャドウコピーが作られる途中で何らかのエラーが発生しています。
Vista には標準で VSS サービスが搭載されているので問題ないはずなのですが…
VSS は「システムの保護」にも使われている重要なサービスです。
しかし、仮想 Visat には荷が重いだろうとシステムの保護をOFFにしていたのを思い出し、ON状態に戻しました。
こうしたところ、無事に WSB によるバックアップが動くようになりました…
システム保護とWSBの関連性について調べてみましたが、これといった情報が見つからず・・・とりあえず動いたから良しとします。
バックアップ中に仮想マシンが停止しても構わないならば、統合サービスのバックアップオプションを外すという手があります。
バックアップが深夜稼働とかなら、こっちの方が悩まなくて済みそうです。
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Hyper-V
by manamana
18. 5月 2009 11:13
XP Mode を 「遅すぎる」 の一言で評価するのはあまりに説得力に欠けるので、
Windows Server 2008 R2 RC のインストールのついでに、Hyper-V 上の XP と比べてみました。
Windows Server 2008 R2 は、Windows Server 7 とも呼ばれた次期 Server OS です。
どうやら、Windows 7 と同時期にリリースされるみたいですが、
二年と経たずに Server OS が更新されるというのはちょっと勘弁して欲しい...
しかし、評価の方は上々の様子で、特に Hyper-V 2.0 に搭載される Live Migration が注目されています。
Live Migration を使えば、無停止 Server システムが普及していくかもしれません。
参考: Windows 7ベースの次期サーバーOS「Windows Server 2008 R2」を見る (Enterprise Watch)
ということで、無謀にも hp 2710p に WS08R2 を入れてみました。
インストール自体は普通に終了。認識しないデバイスも手動で何とかなるレベルです。
しかし、残念ながら今回も Tablet PC 入力パネル はサポートされていませんでした。
まぁ、タブレットPCに Server OS を入れる人は皆無だと思いますけど...
まずは、Windows XP Mode のベンチマーク(※HDBENCH)を示します。
Hyper-V の画面環境は 16bit に制限されているので、こちらも 16bit に合わせています。
統合機能OFF:
統合機能ON:
シームレスモード:
シームレスモード> 統合機能ON > 統合機能OFF の順でグラフィックスのスコアが高くなる結果でした。
体感的には逆の感じがするので、意外な結果でした。
統合機能の仕組みは定かではないのですが、リモートデスクトップの仕組みだと思っています。
描画をホストOS側で扱うはずなので、このような結果になったのかもしれません。
いずれのモードでも、2710p では youtube の再生がギリギリの状態です。
次に、WS08R2 上の Hyper-V 2.0 に XP を導入してベンチマーク結果を示します。
コア数=2
コア数=1
Hyper-V は、ゲストOSのマルチコアをサポートしています。
その効果は抜群で、youtubue の再生にも余裕が出ます。※シングルコアだとちょっと厳しいです
数値的には、2コアHyper-V > XP Mode > 1コアHyper-V なのですが、
XP Mode は全体に妙な引っかかりがあって、それが体感的な速度を遅く感じさせる気がします。
Hyper-V はで、サウンドや32bit カラーが未サポートなので多目的に使えないのが残念です。
ここで両者の長所をまとめてみます。
XP Mode の長所
・サウンド出力
・32bit カラー
・全画面表示
・シームレスモード
・USBサポート
Hyper-V の長所
・マルチコアサポート
・64bit サポート
・I/O性能
両者の長所を併せ持つ仮想環境が登場してくれると嬉しいですね。
ベンチマーク後、2710p を Win7 に戻しました。
Hyper-V 2.0 評価用の環境が欲しい所ですが、予算不足です...
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Hyper-V | Windows 7
by manamana
3. 5月 2009 22:09
Windows 7 RC のダウンロードが完了したので、Hyper-V 上にインストールしてみました。
RC は、β からのアップグレードをサポートしていないので新規インストールです。
※アップグレードする裏技もあります。Windows 7はβからRCへアップグレードできる? (ZDNet Japan)
特に変わった様子はありませんが、Windows ファイルの展開が長く感じました。
起動中のデスクトップもちょっと爽やかな感じです。
RC になったので、 フィードバックの送信が省略され、製品版に近づいています。
デスクトップのアイコンで気になっていた 「コンピューター」 の表示もすっきりしました。
※きっと不評だったのでしょう。
β版 RC版
β版からの変更点は地味なモノが多く、ちょっと使う分には気づくことはないと思います。
RC に向けてのベータ版からの変更点 (マイクロソフトのEngineering Windows 7 ブログ)
ベータ版からの RC 版へのさらなる変更点 (マイクロソフトのEngineering Windows 7 ブログ)
話題の Windows XP Mode もインストールしてみました。しかし・・・
Hyper-V 上の Guest OS では Windows XP Mode に必要な CPU の仮想化命令が使えません。
予想通り、動作しませんでした・・・まぁ、当たり前ですね。
現状 Win7 の評価に使っている NEC LaVie は、Pentium M マシンであり、やはり XP Mode は動きそうにありません。
何か方法を考えなければ~
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Hyper-V | Windows 7
by manamana
6. 2月 2009 08:26
Hyper-V は NT4.0 をサポートしていませんが、インストールは可能です。
Hyper-V 上の仮想マシンに NT4.0 を普通にインストールしようとするとブルースクリーンとなります。
エラーメッセージによると、起動ドライブを見つけられない様子です。
Hyper-V 上の仮想マシンは、440BX 世代の古い IDE コントローラをエミュレートしているので、
これをサポートしてないとはちょっと考えにくい、動くはずだ・・・と考え試行錯誤してみました。
私のとった手段は以下の通りです。
①Virtual PC 2007 上に NT4.0 をインストールする
②バーチャルマシン 追加機能のインストールをしない状態の vhd ファイルをコピーする
③コピーした vhd ファイルを Hype-V で使用する
要するに、NT4.0 を Virtula PC 2007 上で作成し、それを使うという事です。
ただし、②が重要で追加機能をインストールした vhd は、やはりブルースクリーンです。
Hyper-V 設定のプロセッサ部分には 「プロセッサの機能」という項目があり、
いかにも Windows NT をサポートするような記述があります。
しかし、このチェックの ON/OFF では特に変化はありませんでした。
Hyper-V のネットワークをレガシーネットアダプターとすれば NT4.0 もネットに参加できます。
後は SP をあてたり、IE6 を導入するなりすれば一応の動作は可能です。
ただし、グラフィックスは16色の SVGA までとなり、実用的ではありません。
Microsoft が統合サービスを追加してくれたら良いのですが・・・さすがに無理かも?
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