by manamana
8. 12月 2009 12:10
Word 2010 β のワードアートとテキストボックスは混乱の原因です。
Word 2007 までは、ワードアートとテキストボックスにはそれぞれ別のメニューが存在していました。
しかし、Word 2010 では 「描画ツール」 に統合されているのです。
実は、Word 2010 の描画ツールは、Excel/PowerPoint 2007 世代のそれとほぼ同じです。
要するに、Word 2007 では、わざわざ Wrod 2003 世代のメニューを残したもかかわらず、
Word 2010 において、Excel/PowerPoint と同様のメニューに統一した訳です。
その結果、.docx ファイルの編集時でも新旧のメニューが共存してしまい、テキストの3D効果等で非互換が発生しています。
.docx ファイルは OPEN XML のフォーマットなので、互換性が期待されるはずです。この状態は好ましくありません。
ワードアート
.doc、 .docx(互換モード)
Word 2007 で作成した .doc ファイルを Word 2010 で開くと、[互換モード] として認識されます。
Word 2007 までのワードアートはシンプルな仕様でした。文字列入力は独立していて、文字列全体を修飾します。
.docx
Word 2010 では、ワードアートはなく、描画ツールが呼び出されます。
Word 2010 では文字単位の修飾が可能になっています。※Excel/PowerPoint でも同様です。
今回の例では、2つの表示結果を合わせてみましたが・・・右端の表示が変です。
Word 2010 β では、段落や改行記号にも文字修飾の効果が反映されているのです。
もちろんこの効果は印刷時には反映されません。しかし、これは使いにくいので、改善を希望します。
※テキストボックス、ワードアート中では制御文字を表示しないオプションとか・・・
テキストボックス
.doc、 .docx(互換モード)
Word 2007 までのテキストボックスは、3D や 影効果をボックス単位で行う仕様でした。
文字単位の修飾もフォントやサイズの選択等で、機能は限られています。
.docx
Word 2010 では、テキストボックスの編集でも、描画ツールが呼び出されます。
非常に細かな設定が可能であり、機能的にはワードアートと同じものです。
ただし、テキストボックスでは組み込のサンプルが充実しているので、手軽に利用することが可能です。
非互換の例
Word 2010 βで 文字効果を付けたファイルを Word 2007 で開くと、一部のの効果が反映されていません。
=>
Word 2007 ユーザーは、Word 2010 で作成されたファイルか否かを知ることは出来ないので問題になりそうです。
編集は出来なくても構わないので、新しいオブジェクトは図として表示する等の Update が必要でしょう。
最低でも、Word 2010 のファイルの新規作成時に Word 2007 互換モードを追加して欲しいです。
※既存ファイルからの新規作成を使えば同じ事はできますが、システム的に用意して欲しい
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