by manamana
30. November 2009 00:04
文字のデザインツールとしてワードアートは便利ですが、Word 2010 では多少混乱があるようです。
Office 2007 において、Excel, PowerPoint では新しいワードアートが導入されました。
Office 2003 迄は「図」として扱われていたワードアートが「図形」として扱われるようになったのです。
その結果、文字単位で細かな設定が可能なりましたが、多少操作が面倒になった気がします。
ここで「図形」とは、内部的には Shape オブジェクトの集合体です。
文字形状も Shape として扱われるので、文字単位での形状指定が可能です。
それに対して「図」は、文字列から生成される一つの絵として扱われます。
※おそらく毎回文字列から図を合成しているのだと思います。
図=>図形への変更は可能ですが、図形=>図の変更はサポートされていません。
従って PowerPoint 2007 で作られたワードアートは、PowerPoint 2003 では編集できません。
しかし ppt ファイルが 2003、 pptx ファイルが 2007 という棲み分けが出来たのでそれほど問題になりませんでした。
ところが、Word 2007 では何故か新しいワードアートは導入されませんでした。
リボンI/F になり、リアルタイムで編集が反映される等の変更はありましたが、ワードアートは「図」のままでした。
これは個人的な予想ですが、ピクセル単位での再現が要求される Word の世界では、
図=>図形への変換がうまく行かなかったからではないでしょうか?
さて、Word 2010 のワードアートですが、新旧2つのワードアートを持っています。
標準のワードアートは図形として扱う新型のワードアートで、旧型(=互換モード)は選べません。
しかし、Word 2007 で作成されたファイルを開くと、旧型のワードアートが有効になり、新型が選べません。
互換モードを解除すると、新型が選べますが、今度は旧型が選べなくなります。
Word 2010 で新規にワードアートを使ったドキュメントを作成した場合は、新型のワードアートになります。
それを Word 2007 で編集しようとすると・・・ワードアートの結果がうまく反映されないのでうまく行きません。
どちらも docx ファイルなので、混乱が起きそうです。
解決策としては、
・ 新規作成時に互換モード(=Word 2007モード)を用意する。
・ ワードアートは、新旧どちらとも選択可能にする。(互換モード時は旧モードのみ)
等が考えられますが、製品版ではどうなっているでしょうか?
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