by manamana
10. 6月 2010 20:12
プチフリバスターは、PCのメインメモリーをキャッシュに使った特殊なデバイスドライバーです。
積極的にデータのソートを行い、書き込み単位をSSDのブロックサイズ並に拡大することで書き込み頻度を抑え、
プチフリの抑制と、SSDの寿命延長に貢献するという触れ込みです。
キャッシュによるプチフリの抑制には FlashPoint が定番の様ですが、残念ながら Win7(x64)には未対応です。
Win7(x64)に対応するシステムをを探して見つかったのがプチフリバスターだったわけです。
参照: 低価格SSDのプチフリを解消できるか~FlashPointを試す (PC Watch)
はっきり言って、プチフリバスターの完成度はまだ低いです。プチフリどころかフリーズを起こすじゃじゃ馬です。
マニュアルにもありますが、Windows Update で不具合があったり、RAM Disk との併用は未サポートだったりします。
しかし、動き出したときの快適さは特筆するものがあるのです。
実は、プチフリバスターは、BUFFALO RAMDISK よりも先に入れていました。
確かにプチフリは収まったのですが、気づいたらフリーズしていたりしていました。
BUFFALO RAMDISK を入れたところ起動不能に陥り、どちらを取るか? で RAM Disk を採用したのでした。
RAM Disk + デフラグでシステムが安定してから、再びプチフリバスターを試したところ、共存可能な事が判明しました。
ポイントは、電源オプションのハードディスクの電源を切る設定をオフにする事でした。
マニュアルには「推奨します」とされる設定ですが、私の環境では「必須」の設定でした。
※この設定をしないと、次のような「重大」イベントが記録されます。
BUFFALO RAMDISK との共存が出来るようになり、本格的にプチフリバスターを使うようになりました。
プチフリバスターは、最高性能を出す設定をすると RAM Disk 並のスコアを出してくれます。
しかし、これはベンチマークのための数値であり、体感速度は大したことはありません。
特筆すべきは、プチフリの解消と、ディスクアクセスの少なさ(=寿命の延長)にあるのです。
ソフトのインストール時や、スリープからの復帰時でもプチフリが起こらないのは、精神衛生上とても良いものです。
・・・ということで、私は以下の設定でプチフリバスターを利用しています。
プチフリバスターは、SSDだけではなく、通常のHDDに対しても有効なシステムです。
最近のPCは4GB以上のメモリーも珍しくないので、メモリーの有効利用としても面白い存在です。
完全に安定してくれたら、標準のドライバーとして採用される可能性すら感じています。
※今の状態でもフリーズを経験しているので、万人には勧められない
今後のアップデートで安定していくことを期待しています。
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Windows 7
by manamana
9. 6月 2010 20:42
SSD は HDD に比べランダムアクセスに強く、デフラグは不要・・・そう思っていた時期が私にもありました。
SSD には、ウェアレベリングという、ブロックの使用頻度を平準化する仕組みが備わっていて、
下手にデフラグを行うより、SSD に任せた方が上手く行くと理解していたのです。
実際 Win7では、SSDを認識すると、デフラグのスケジューリングを外します。
デフラグは大量の書き込み動作が発生するので、書き込み寿命のあるSSDではやらない方が良いという判断です。
しかし、プチフリを発生するSSDの場合、デフラグをしてやるとプチフリが(しばらく)収まるという事実があり、
これら SSD 特有の現象を深く考察されているサイトを紹介します。
博士課程大学院生の現実逃避日記 (SSDカテゴリー一覧)
特に、SSDのデフラグの効果を検証 という記事で紹介されている Defraggler はお勧めです。
Defraggler は、記事でも触れている 「空き領域の断片化」 を解消する機能があり、プチフリSSDにはもってこいなのです。
RAM Disk + デフラグ で、通常の使用での不満は無くなりました。
しかし、デフラグは SSD の寿命を縮めるというリスクが避けられないのでした。(※個人的にはそれほど気にしていません)
高級SSDは、書き込みを減らすために大量のキャッシュを搭載し、複雑な制御を行っています。
低価格SSDの場合、この辺のコストが削られているので、プチフリが頻発する結果になっている訳です。
そこで、PCのメモリーをキャッシュに使い、PC側でSSDの制御しようという発想が生まれます。
次回は、Win7(x64) をサポートする SSD 制御ソフト 「プチフリバスター」 を紹介します。
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Windows 7
by manamana
7. 6月 2010 15:09
SSD の話題は今でも結構検索されているみたいです。
特にプチフリに悩まされている人にとっては深刻な問題です・・・
プチフリの原因についてはいろいろと議論されていますが、
簡単に言えば、Disk I/O に対してコントローラーの処理が追いつかない現象と考えられます。
通常の、I/O 処理なら許容範囲でも、Read/Write が連続するような局面だとコントローラーが悲鳴を上げるわけです。
Read/Write が連続する局面はいろいろ考えられますが、代表的なのは
(1)ブラウジング
(2)ストリーム再生
(3)各種ソフトのインストール
の三つじゃないでしょうか? ※開発やっている所だと、DBが大問題
(1)のブラウジングは、ブラウザのキャッシュが問題になります。
適当にページを眺めていても、画像、履歴、Cookie の記録は常に発生します。
画像はキャッシュエリアに保存され、再度同じページを見るときにはスキップされて便利ですが、プチフリには脅威です。
(2)のストリーム再生は、ブラウジングの一部でもありますが、その影響は大です。
ストリーム再生の特徴は 「Write しつつ Read」 なので、プチフリの原因になります。
特に Flash コンテンツは、独自のキャッシュエリアを持つことから、ちゃんと設定しないとプチフリが収まりません。
(3)のインストールは、説明不要でしょう。
hp2710p を SSD 化した時、Win7 に言語パッケージをインストールしましたが、丸二日掛かりました・・・
※HDDの時は翌日には終わっていた
Windows Update 時も反応しなくなる場合が多く、フリーズしたと勘違いしたこともあります。
(1)、(2) の問題には RAM Disk の導入が効果的です。
Win7(x64) の RAM Disk として、 BUFFALO RAMDISK の調子が良いので紹介します。
BUFFALO RAMDISK は、無料で公開されています。
32bit 版は、BUFFALO のメモリーでないと利用に制限が掛かっている様ですが、
64bit 版は(私の環境では)メーカーの制限なく利用できています。
Transcend のメモリーですが、
1280Mの R: ドライブを確保できてます。
(1)のブラウジングに関して、IE/FireFox に対してはメニューで簡単に対応できます。(赤丸部分)
Google Chrome なら、--user-data-dir オプションで対処します。
参照: “遊び用ちょろめ”と“仕事用Chrome”を使い分ける (Biz.ID)
(2)のストリーム再生ですが、Flash Player のキャッシュに対しては一工夫必要です。
Flash Player のキャッシュは、 "C:\Users\<UserName>\AppData\Roaming\Macromedia\Flash Player" に確保されますが、
これを、ジャンクション機能により、RAM Disk に飛ばします。
コマンドプロンプトで mklink /j "C:\Users\<UserName>\AppData\Roaming\Macromedia\Flash Player" R: 等としてやります。
参照:ジャンクション機能を使ってフォルダをマウントする (@IT)
その他、TEMP/TMP 環境変数の先を RAM Disk にするノウハウが流布していますが、
TEMP/TMP を RAM Disk にすると、再起動が必要なインストールに失敗するとか、
大きなファイルのダウンロードに不向きとかがあるので導入していません。
必要に応じて設定すると良いでしょう。
参考までに、RAM Disk の CrystalDiskMark の結果を示します。
速いですね~
RAM Disk を導入することにより、プチフリは半減しました。
しかし、インストール時のプチフリには無力だし、スリープからの復帰時もプチフリ危険ゾーンです・・・
そんな時は、デフラグが有効だったりします(続く)
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Windows 7
by manamana
12. 5月 2010 21:39
hp2710p+SSD の環境がようやく安定してきました。
今回購入したSSDは、SuperTalent のMasterDrive GF 128GB モデル、FZM28GF18H です。
FZM28GF18H データシート (SuperTalent ※PDF)
Read=80MB/sec, Write=40MB/sec のスペックはSSDとしては低速になりますが、
hp2710p のHDDは、東芝 MK8009GAH で、それに比べれば倍の速度です。
I/F が ATA-100 なので 80MB/sec の性能ならば十分だと判断できます。
一応、他のSSDも検討しました。
一番の候補は、PhotoFast GM18M128EZIFV4 でした。
性能的には文句はないけど、価格が・・・最近値下げされて 5万円弱ですが、ちょっと前まで6万円強。
その点 SuperTalent FZM28GF18H の販売価格は 32.800円。これなら、納得できると購入した次第です。
※しかし、ここでケチらなければと後悔もちょっぴり
この形状のドライブは、初期型 MacBook Air にも採用されています。
ネットを検索すると、MacBook Air ユーザーの換装情報が多数見られます。
hp2710p は・・・まぁ、マイナー機種だしww
換装作業の前処理として、HDDのイメージを取ります。
換装後のHDDは、外付けHDDとして活用するためにUSB2.0接続キットも購入したので、ついでにベンチマーク。
最近出た CrystalDiskMark 3.0 を使わせてもらいました。
USB2.0 接続の状態で、本体HDD以上の数値を出してくれます。これは期待出るかも?
ドライブの換装作業は比較的スムーズに終了しました。
hp2710pのHDDは保護シートがしっかりくい込んでいて外すのにちょっと力が必要だった事と、
ドライブの厚さの違い(FZM28GF18H=5mm, MK8009GAH=8mm) には、ゴムシートをはめ込んで対応しただけです。
イメージを移植したSSDで起動はしてくれましたが、動きが変・・・これは想定内だったので、Win7 をクリーンインストール。
インストール後の起動は軽快で 「これがSSDの実力か!」 とちょっと満足。
Windos Update を終え、環境を整え、ネットを泳いでいると・・・あれ?
マウスは動くけど、ページが更新されない。 アクセスランプは点灯したまま、何もかもが遅い・・・そう、プチフリです。
ここから、プチフリとの闘いが始まったのでした。
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by manamana
29. 1月 2010 13:51
以前、hp 2710p の指紋認証デバイス、AuthenTec AES2501A のトラブル記事を書きました。
標準のドライバーだとハングするので、β版ドライバーに戻したところうまく行ったという話です。
本日、Windows Update にて AuthenTec AES2501A のドライバーがやってきました。
・・・イヤな予感がします
再起動後のログイン画面で指紋認証をするわけですが、何度やっても拒否されます。
どうやら旧ドライバーとデータの互換性がない感じ? というわけで、再登録です。
※以前のデータは消されるそうです
再登録の手順は以前とは同じですが、GUI が凝った作りになっています。
説明用のビデオまで付けて、無駄にHDDを消費します。最近の流行ですね。
この登録画面、[閉じる] ボタンがなく、ひたすら「登録する指を選んでください」と迫ってきます。
『何本か登録すれば閉じるに違いない』と思い全指登録しても [閉じる] が出てきません・・・
一本だけ登録して、右上の×ボタンで閉じれば良いだけでした...orz
とりあえずβ版ドライバーから卒業できたので良しとしましょう。
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